私の師匠は沖田総司です【上】
他にも気になることがある。
もちろん女の身で隊士を希望するのも不思議ではあるが、それ以上に気になること。
「なぜ、壬生浪士組ではなく新選組の名を知っているのか」
斎藤、おまえの話によると天宮は新選組の屯所を知らないかと言ったんだよな」
「はい」
「それは妙な話だな。俺達が壬生浪士組ではなく新選組と名乗り始めたのは今日からだ」
だからここが壬生浪士組ではなく新選組だと知っているのは、会津藩の上の奴らと、今日までここに入隊している奴らだけだ。
壬生浪士組ならいざ知らず、京の町の奴らが新選組を知る筈がない。
なぜ、天宮が新選組を知っていたのか。
……いくら考えても分からねえな。天宮が間者だとは考えにくいがやはり
「こりゃ、調べる必要があるな。斎藤、おまえは本当に面倒な奴を連れてきたな」
「申し訳ございません」
「謝るな。別に攻めてねえから」
俺は斎藤と別れると1番隊組長のアイツの部屋へと向かった。
もちろん女の身で隊士を希望するのも不思議ではあるが、それ以上に気になること。
「なぜ、壬生浪士組ではなく新選組の名を知っているのか」
斎藤、おまえの話によると天宮は新選組の屯所を知らないかと言ったんだよな」
「はい」
「それは妙な話だな。俺達が壬生浪士組ではなく新選組と名乗り始めたのは今日からだ」
だからここが壬生浪士組ではなく新選組だと知っているのは、会津藩の上の奴らと、今日までここに入隊している奴らだけだ。
壬生浪士組ならいざ知らず、京の町の奴らが新選組を知る筈がない。
なぜ、天宮が新選組を知っていたのか。
……いくら考えても分からねえな。天宮が間者だとは考えにくいがやはり
「こりゃ、調べる必要があるな。斎藤、おまえは本当に面倒な奴を連れてきたな」
「申し訳ございません」
「謝るな。別に攻めてねえから」
俺は斎藤と別れると1番隊組長のアイツの部屋へと向かった。