私の師匠は沖田総司です【上】
「そう?だったら蒼蝶に会いに毎日通おうかな」
「さすがに毎日は無理ですよ。稔麿さんだってお仕事があるでしょうから」
「蒼蝶のためなら仕事の一つや二つなかったことするから大丈夫」
「そんなことしたらダメですよ~」
部屋に充満するお酒の臭いに酔ったのか、私のテンションがおかしくなってきました。
それでも気にすることなく、稔麿さんと蓮華畑を走る恋人のように「フフフ」「ハハハ」と笑い合います。
それにしても、こんなに笑ったのはいつぶりでしょうか。
最近色々あって笑う暇もありませんでしたからね。
今、私が笑えているのは稔麿さんのおかげです。
「稔麿さん、ありがとうございます」
「何が?」
「それは……秘密です」
「えー、教えてよ」
私の肩に稔麿さんの腕が回される。でも、私は自分から離れるようなことはしませんでした。
「おい」
稔麿さんと戯(ジャ)れるようにしていると、背後から低い声がしました。
後ろを見れば龍馬さんが私たちを見下ろしていました。
私と目が合うと、稔麿さんに鋭い視線が向けられる。
「触んなや」
「……なに?蒼蝶は龍馬のものなの?」
稔麿さんの言葉に、龍馬さんは口を閉ざしました。
そして何も言わずに私の手を掴んだ。
「さすがに毎日は無理ですよ。稔麿さんだってお仕事があるでしょうから」
「蒼蝶のためなら仕事の一つや二つなかったことするから大丈夫」
「そんなことしたらダメですよ~」
部屋に充満するお酒の臭いに酔ったのか、私のテンションがおかしくなってきました。
それでも気にすることなく、稔麿さんと蓮華畑を走る恋人のように「フフフ」「ハハハ」と笑い合います。
それにしても、こんなに笑ったのはいつぶりでしょうか。
最近色々あって笑う暇もありませんでしたからね。
今、私が笑えているのは稔麿さんのおかげです。
「稔麿さん、ありがとうございます」
「何が?」
「それは……秘密です」
「えー、教えてよ」
私の肩に稔麿さんの腕が回される。でも、私は自分から離れるようなことはしませんでした。
「おい」
稔麿さんと戯(ジャ)れるようにしていると、背後から低い声がしました。
後ろを見れば龍馬さんが私たちを見下ろしていました。
私と目が合うと、稔麿さんに鋭い視線が向けられる。
「触んなや」
「……なに?蒼蝶は龍馬のものなの?」
稔麿さんの言葉に、龍馬さんは口を閉ざしました。
そして何も言わずに私の手を掴んだ。