私の師匠は沖田総司です【上】
「あ、わっ!」
龍馬さんに腕を強く引かれ部屋を出た。
「龍馬さん、どうしたんですか?」
「……」
龍馬さんは無言のまま店の中を歩く。
そして空き部屋まで来ると中に押し込められた。
「あのっ、一体どうしっ……」
口を開きましたが、龍馬さんの怒りと悲しみが混ざった目を見た瞬間、声が出なくなりました。
薄暗い部屋で二人っきり。
唯一の出入口には龍馬さんがいる。
それを理解した途端、胸の奥がザワザワと疼き足が震えました。
「蒼蝶」
掠れた声で名前を呼ばれる。
いつもなら心が暖まって嬉しいのに、今は怖かった。
私と龍馬さんの距離が一歩ずつ縮まる度に私は後ろに下がった。
でも狭い部屋ではすぐに壁際まで追い詰められ、龍馬さんの腕に囲まれてしまう。
私を見下ろす目はとても冷たくて、今目の前にいる人は龍馬さんではない別人に見えた。
龍馬さんに腕を強く引かれ部屋を出た。
「龍馬さん、どうしたんですか?」
「……」
龍馬さんは無言のまま店の中を歩く。
そして空き部屋まで来ると中に押し込められた。
「あのっ、一体どうしっ……」
口を開きましたが、龍馬さんの怒りと悲しみが混ざった目を見た瞬間、声が出なくなりました。
薄暗い部屋で二人っきり。
唯一の出入口には龍馬さんがいる。
それを理解した途端、胸の奥がザワザワと疼き足が震えました。
「蒼蝶」
掠れた声で名前を呼ばれる。
いつもなら心が暖まって嬉しいのに、今は怖かった。
私と龍馬さんの距離が一歩ずつ縮まる度に私は後ろに下がった。
でも狭い部屋ではすぐに壁際まで追い詰められ、龍馬さんの腕に囲まれてしまう。
私を見下ろす目はとても冷たくて、今目の前にいる人は龍馬さんではない別人に見えた。