私の師匠は沖田総司です【上】
「じゃあ、俺が男避けのまじないでも掛けてやるよ」
男避けのおまじない?
そんなのがあるんですね。
「ぜひお願いします」
「ん」
龍馬さんは私の肩から離れると、私の着物の襟を掴みました。
「えっ!?ちょっと、龍馬さん!」
「大人しくしてろ」
私の手を動かないようにすると、龍馬さんは露になった私の肌に唇を寄せました。
「っん……」
唇が触れたところから甘い痛みを感じて、無意識に声が漏れる。
「……感じてんの?」
「ちっ、違いますよ!!」
「ふ~ん」
見えないけど、龍馬さんがニヤッと笑った気がしました。
龍馬さんのイジワル。
「まじない終わり」
満足そうな笑みを浮かべて、龍馬さんは離れました。
触ってみてもなんともありません。
でも、あの時感じた痛み……まさか、跡がついてるんじゃ。
「見えねえの?……まぁ、他の奴が見えてたらいいか」
やっぱり跡がついてるんだ!!
龍馬さん、笑っていますが笑い事ではありませんよ!!
「バカバカバカバカー!龍馬さんのバカー!」
私は龍馬さんをポカポカ叩きました。
でも、龍馬さんにはまったく効いていません。
ノーダメージです。
むしろポカポカする私を見て面白がっています。
「絶対男避けの効果はあるから怒んなよ」
「そういう問題じゃ……」
「蒼蝶ちゃん、そろそろ仕事に戻ってな!」
「あっ、はい!」
私はキッと龍馬さんを睨み付けた後、部屋から出ていきました。
「可愛い奴」
そう言って、クスクスと笑う龍馬さんの事は知らずに。
男避けのおまじない?
そんなのがあるんですね。
「ぜひお願いします」
「ん」
龍馬さんは私の肩から離れると、私の着物の襟を掴みました。
「えっ!?ちょっと、龍馬さん!」
「大人しくしてろ」
私の手を動かないようにすると、龍馬さんは露になった私の肌に唇を寄せました。
「っん……」
唇が触れたところから甘い痛みを感じて、無意識に声が漏れる。
「……感じてんの?」
「ちっ、違いますよ!!」
「ふ~ん」
見えないけど、龍馬さんがニヤッと笑った気がしました。
龍馬さんのイジワル。
「まじない終わり」
満足そうな笑みを浮かべて、龍馬さんは離れました。
触ってみてもなんともありません。
でも、あの時感じた痛み……まさか、跡がついてるんじゃ。
「見えねえの?……まぁ、他の奴が見えてたらいいか」
やっぱり跡がついてるんだ!!
龍馬さん、笑っていますが笑い事ではありませんよ!!
「バカバカバカバカー!龍馬さんのバカー!」
私は龍馬さんをポカポカ叩きました。
でも、龍馬さんにはまったく効いていません。
ノーダメージです。
むしろポカポカする私を見て面白がっています。
「絶対男避けの効果はあるから怒んなよ」
「そういう問題じゃ……」
「蒼蝶ちゃん、そろそろ仕事に戻ってな!」
「あっ、はい!」
私はキッと龍馬さんを睨み付けた後、部屋から出ていきました。
「可愛い奴」
そう言って、クスクスと笑う龍馬さんの事は知らずに。