私の師匠は沖田総司です【上】
しばらく沈黙に耐えていると、道場の外から誰かが入ってくる音がした。
「斎藤君、こんな所にいたんですかィ?もうすぐ朝飯……」
外から現れたのは斎藤さんと同じぐらいの年齢の男の人。
パッチリ二重だけど目尻が少し吊り上っているため気が強そうな印象を受ける。
でも目・鼻・口、全てが整っていてかなりの美青年さん。斎藤さんと並ぶイケメンです。
だが、身長がドンマイな人だな。
私の姿を見た瞬間、小柄の美男子が目を細め睨みつけてくる。
「見たことねェ野郎だ。おめェさん、誰だィ?」
威圧するように距離を縮めて来ると、小柄の男性が私をジロジロと見てくる。
顔を覗き込まれて少し体を強張らせると、斎藤さんが私と小柄の男性の間にスッと体を割り込ませた。
「やめろ、平助。こいつは天宮蒼蝶。新入隊士だ」
「新入隊士……?ああ、そういやァ、土方さんが昨日言ってたような気がしまさァ。ほ~う、コイツが……」
平助と言う小柄の美男子が顎に手を当て、再び私をジロジロと見てきます。
「あっ、あの……」
「ふ~ん、本当に女なんだねェ。どうしてここに入隊したか気にはなるが、面倒だから聞かないどきまさァ。
俺ァ、藤堂平助。ここの8番隊組長でさァ」
藤堂平助。この人がそうなんだ。
師匠いわく、戦闘になると常に先陣切って、敵陣に突っ込むことから「魁先生」の異名を持っていたとか。
そして、もう少し身長さえあれば僕と良い勝負だったかもねとも言っていた。
……それにしても、藤堂さんの身長は私と頭半個分ぐらいしか変わらない。
私は元から身長は高い方ではないから、その私と頭半個分ぐらいしか変わらないなんて……。
「本当に小さい」
これは思わず出た言葉だった。
すると近くからブチッと血管が切れるような音がしました。
「斎藤君、こんな所にいたんですかィ?もうすぐ朝飯……」
外から現れたのは斎藤さんと同じぐらいの年齢の男の人。
パッチリ二重だけど目尻が少し吊り上っているため気が強そうな印象を受ける。
でも目・鼻・口、全てが整っていてかなりの美青年さん。斎藤さんと並ぶイケメンです。
だが、身長がドンマイな人だな。
私の姿を見た瞬間、小柄の美男子が目を細め睨みつけてくる。
「見たことねェ野郎だ。おめェさん、誰だィ?」
威圧するように距離を縮めて来ると、小柄の男性が私をジロジロと見てくる。
顔を覗き込まれて少し体を強張らせると、斎藤さんが私と小柄の男性の間にスッと体を割り込ませた。
「やめろ、平助。こいつは天宮蒼蝶。新入隊士だ」
「新入隊士……?ああ、そういやァ、土方さんが昨日言ってたような気がしまさァ。ほ~う、コイツが……」
平助と言う小柄の美男子が顎に手を当て、再び私をジロジロと見てきます。
「あっ、あの……」
「ふ~ん、本当に女なんだねェ。どうしてここに入隊したか気にはなるが、面倒だから聞かないどきまさァ。
俺ァ、藤堂平助。ここの8番隊組長でさァ」
藤堂平助。この人がそうなんだ。
師匠いわく、戦闘になると常に先陣切って、敵陣に突っ込むことから「魁先生」の異名を持っていたとか。
そして、もう少し身長さえあれば僕と良い勝負だったかもねとも言っていた。
……それにしても、藤堂さんの身長は私と頭半個分ぐらいしか変わらない。
私は元から身長は高い方ではないから、その私と頭半個分ぐらいしか変わらないなんて……。
「本当に小さい」
これは思わず出た言葉だった。
すると近くからブチッと血管が切れるような音がしました。