私の師匠は沖田総司です【上】
師匠、この出会いは神様の悪戯でしょうか?
目を覚ますと木造の天井が見えました。
横に顔を向けると、窓辺に座り外を眺める龍馬さんの姿があります。
上体を起こすと外を見ていた龍馬さんと目が合いました。
「起きたか」
「はい。あっ……」
昨夜のことを思い出し、思わず顔が火照る感じがしました。
でも
「あれ……?」
首筋に痛みが走った記憶を境に記憶がない。いつ眠ったのかも覚えていない。
私はあの後どうなったんだろう。
毛布をギュッと抱きしめていると、私をジッと見ていた龍馬さんが溜息を吐きました。
「昨日のこと覚えてねえの?」
「……はい」
「安心しろ。何もしてねえから」
「そうなんですか?」
そっか、何もなかったのか。安心したような、残念のような……。
そう思うとますます顔が熱くなって、抱きしめていた毛布に顔を埋めました。そしたら龍馬さんが私を呼びました。
赤くて見っともない顔を見られないように、少しだけ顔を上げたのですが、龍馬さんに上を向かされてしまいました。
「なに残念そうな顔してんだよ」
「そっ、そんなことないです!」
全力で否定したのですが、龍馬さんは口元にイジワルな笑みを浮かべました。
「……真っ赤な顔で否定しても意味なんかねえんだよ。俺を煽るだけ」
肩を押されると優しく布団の上に倒されてしまう。
さっき目を覚まして最初に見えた光景と違うのは、天井だけじゃなくて龍馬さんの姿も見えるということ。
横に顔を向けると、窓辺に座り外を眺める龍馬さんの姿があります。
上体を起こすと外を見ていた龍馬さんと目が合いました。
「起きたか」
「はい。あっ……」
昨夜のことを思い出し、思わず顔が火照る感じがしました。
でも
「あれ……?」
首筋に痛みが走った記憶を境に記憶がない。いつ眠ったのかも覚えていない。
私はあの後どうなったんだろう。
毛布をギュッと抱きしめていると、私をジッと見ていた龍馬さんが溜息を吐きました。
「昨日のこと覚えてねえの?」
「……はい」
「安心しろ。何もしてねえから」
「そうなんですか?」
そっか、何もなかったのか。安心したような、残念のような……。
そう思うとますます顔が熱くなって、抱きしめていた毛布に顔を埋めました。そしたら龍馬さんが私を呼びました。
赤くて見っともない顔を見られないように、少しだけ顔を上げたのですが、龍馬さんに上を向かされてしまいました。
「なに残念そうな顔してんだよ」
「そっ、そんなことないです!」
全力で否定したのですが、龍馬さんは口元にイジワルな笑みを浮かべました。
「……真っ赤な顔で否定しても意味なんかねえんだよ。俺を煽るだけ」
肩を押されると優しく布団の上に倒されてしまう。
さっき目を覚まして最初に見えた光景と違うのは、天井だけじゃなくて龍馬さんの姿も見えるということ。