私の師匠は沖田総司です【上】

「おめでとうございます!」

「ありがとうございます」

最近暗い表情だった山南さんが笑顔です。

山南さんと明里さんの事なのに自分の事の様に嬉しいです。

「それで山南さん……」

「はい?」

「どうやって求婚を……」

「ああ、聞きたいですか……?」

すごく聞きたいです!女の子ですからやっぱりそう言うのは気になります!

「きっかけは明里の言葉ですね」

「明里さんですか?」

「はい。私、彼女に刀も握れない私が貴女と一緒になる資格は無いって言ったんです。

そしたら明里が刀なんて握れなくてもいい。これからは刀の代わりに私の手を握っていて欲しいと言ってくれたんです。

女性にこのような事を言われたら男として黙っていられなくて、そのまま求婚を申し込みました」

頬を朱色に染めながら山南さんが話してくれます。

……これはヤバいですね。思ったより破壊力がありました。

山南さんと明里さんの話で私の乙女心は燃えつきそうです。
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