私の師匠は沖田総司です【上】
「あのっ、求婚したって事は祝言を上げるんですよね。いつするんですか?あと場所は?」

「明里を身請けする準備はできているので、近い内にしようと思っています。

場所は屯所で。近藤さんや土方君には了承を得ています。それで天宮君、君にお願いがあります」

私にお願い?

「はい、何ですか?何でも言ってください」

「君に媒酌人夫人をやって頂きたいんです」

「媒酌人夫人、ですか?それは一体何をすればいいんですか……?」

「披露宴の時に明里を部屋に連れてきたりとか、簡単に言えば新婦の付添人です。後は立会人ですね。形式だけなのであまり深く考えなくていいですよ」

山南さんはそう言いますが、結構重要な役目ですよね。

「あの、本当に私でいいんですか?」

「はい。明里とも話し合ってぜひ天宮君にお願いしたいです」

「……分かりました。お引き受けします」

「ありがとう、天宮君。また日を改めて明里と二人でお願いに来ますね」

「は、はい!」

山南さんと明里さんの幸せの為に天宮蒼蝶再び頑張ります!!
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