私の師匠は沖田総司です【上】
気合十分に道場前に立ちましたが、心臓が尋常じゃない速度で脈打っています。
早鐘が鳴る胸を押さえようとしても、一向に治まらない。
私は震える手で扉の取っ手に手を掛けました。
「失礼します!」
緊張を紛らわせる為に大声で道場の扉を開けました。
すると、中には土方さんを始め、斎藤さんに藤堂さんもいて、他にも数名の男の人がいます。
その人たちの視線が一気に私に集中して足が動かなくなりました。
「入れ」
「はっ、はい!」
土方さんに促され、私は道場の敷居を跨ごうとしたその瞬間
「ふぎゅぅ!!」
私のマヌケな声と、ビターン!と板を打ち付ける音が道場に響き渡りました。
私は自分の足に自分の足を引っ掛け、派手に倒れてしまったのです。
床に打ち付けた部分がジンジンと痛み、特に顔が痛かったです。
鼻から何か流れてきましたけど、鼻水でした。鼻血じゃなくてよかった。
「大丈夫か」
「はい」
心配した斎藤さんが私の所に来てくれました。
そして熱をもつ額に斎藤さんの冷たい手が当てられました。何ですか、この展開。
乙女ゲームに採用されそうなシチュレーションですよ。
「赤くなってる」
「大丈夫です」
グッと拳を握りしめて微笑むと、斎藤さんが微笑む。
至近距離からの微笑みの破壊力は凄まじいですね。
早鐘が鳴る胸を押さえようとしても、一向に治まらない。
私は震える手で扉の取っ手に手を掛けました。
「失礼します!」
緊張を紛らわせる為に大声で道場の扉を開けました。
すると、中には土方さんを始め、斎藤さんに藤堂さんもいて、他にも数名の男の人がいます。
その人たちの視線が一気に私に集中して足が動かなくなりました。
「入れ」
「はっ、はい!」
土方さんに促され、私は道場の敷居を跨ごうとしたその瞬間
「ふぎゅぅ!!」
私のマヌケな声と、ビターン!と板を打ち付ける音が道場に響き渡りました。
私は自分の足に自分の足を引っ掛け、派手に倒れてしまったのです。
床に打ち付けた部分がジンジンと痛み、特に顔が痛かったです。
鼻から何か流れてきましたけど、鼻水でした。鼻血じゃなくてよかった。
「大丈夫か」
「はい」
心配した斎藤さんが私の所に来てくれました。
そして熱をもつ額に斎藤さんの冷たい手が当てられました。何ですか、この展開。
乙女ゲームに採用されそうなシチュレーションですよ。
「赤くなってる」
「大丈夫です」
グッと拳を握りしめて微笑むと、斎藤さんが微笑む。
至近距離からの微笑みの破壊力は凄まじいですね。