私の師匠は沖田総司です【上】
師匠、私未成年なのに遊郭に行ってもよろしいのでしょうか?
過去へタイムスリップをして1週間後。
私は廊下で死んでいました。
理由はここ数日の新選組仮入隊の為です。
毎日毎日仮入隊のたびに、それぞれの隊で朝から夕刻まで働かされています。
そのせいで疲労困憊になり、廊下で死んでいるのです。
「天宮、廊下で寝られると通行の邪魔でさァ」
その声は藤堂さん。
私に声を掛けるのは良いですが、ゲシゲシと蹴らないで頂きたい。
それを口に出して言いたいのですが、やはり疲れて声が出ません。
「……なんでい。張り合いねェな。ホレ、元気出すでさァ」
いささか荒っぽいですが、藤堂さんが私を起こしてくれました。
「ん」
「あっ、ありがとうございます」
藤堂さんがお茶を差し出してくれました。でも、藤堂さんの手にはもうお茶はありません。
「あの、このお茶は?」
「俺が飲もうと思って淹れたが、特別にあげまさァ」
「だったら藤堂さんが飲んでください。私は大丈夫ですから」
「つべこべ言わずに飲め。おめぇが飲まねェなら捨てますぜ」
「……ありがとうございます」
ありがたくお茶を頂きます。
……藤堂さんはお茶を淹れるのが苦手なのでしょうか?
お茶がすごく濃いのです。
私は廊下で死んでいました。
理由はここ数日の新選組仮入隊の為です。
毎日毎日仮入隊のたびに、それぞれの隊で朝から夕刻まで働かされています。
そのせいで疲労困憊になり、廊下で死んでいるのです。
「天宮、廊下で寝られると通行の邪魔でさァ」
その声は藤堂さん。
私に声を掛けるのは良いですが、ゲシゲシと蹴らないで頂きたい。
それを口に出して言いたいのですが、やはり疲れて声が出ません。
「……なんでい。張り合いねェな。ホレ、元気出すでさァ」
いささか荒っぽいですが、藤堂さんが私を起こしてくれました。
「ん」
「あっ、ありがとうございます」
藤堂さんがお茶を差し出してくれました。でも、藤堂さんの手にはもうお茶はありません。
「あの、このお茶は?」
「俺が飲もうと思って淹れたが、特別にあげまさァ」
「だったら藤堂さんが飲んでください。私は大丈夫ですから」
「つべこべ言わずに飲め。おめぇが飲まねェなら捨てますぜ」
「……ありがとうございます」
ありがたくお茶を頂きます。
……藤堂さんはお茶を淹れるのが苦手なのでしょうか?
お茶がすごく濃いのです。