永遠の夏、めぐる季節の中で
「迷惑と…?」
「むしろ歓迎じゃよ。」
「本当は、一目会いたかった。」
「 ! 」
ほら、とさりげなくティッシュを差し出す。
「そんなに泣かせてすまない。ここの人達はみんないい人達だし、
ゆっくりしていくと良い。」
「泣いてたら味が分からなくなってしまう。
それに覚める前に食べなさい。」
「はい。・・・」
もくもくと食べるのを再開して、ご飯をゆっくりかみしめる。
「美味しいです。本当に。」
「そうか。では料理のほうも教えてやろう。」
「ほう?」
そう聞き返す。
「ここでは働かざるもの食うべからず、だ。」
(え〜やっぱりゴロゴロしてるだけじゃだめか。)
「なぁに、簡単な家事と掃除をしてくれればいい。」
「教えるから最初は手伝い程度でいい。」
(以外としっかりしてるな、お祖父ちゃん。)
「で、返事は?」
「あ、はい、頑張ってみます。」
(ここに来て元気になってきたし、頑張ってみよう。)
そうして食事が終わり、お風呂に入って今日一日が終わった。
(は〜、疲れた。今日は、いろんなことがあったなぁ。)
布団で寝返りをうちながらあっという間に眠りに落ちていった。