惑わしの5days・番外編集
グッと唇を噛みしめていると、私の耳元で八雲君が囁いた。


「!?なっ、何よそれ!?」


とんでもない彼の1つ目の願いに勢い良く顔を上げると、“んっ?”と首を傾げている姿が目に映る。


何にも言わないけれど、『断れるハズねぇよなぁ?』という八雲君の心の声が、まるでテレパシーの様に伝わって来て――――…


「………やってやるわよ、八雲じゃなくって、悪魔ヤロ~~~~ッ!!!」


「ワーイ、やった♪」


怒りや悔しさでブチギレた私の雄叫びが、理科室いっぱいに響き渡ったのだった。


誰か藁人形ちょうだいーーー!!
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