惑わしの5days・番外編集
想兵は高校でも成績優秀者だけど、私は平凡女子だもんなぁ。


「彼氏がいるんだったら、仕方ないか………君の事は諦めるよ」


「す、すみません……」


「謝らないでよ。想い伝えられただけでも良かったし。それじゃあね……」


私もペコリと頭を下げると、赤髪君が屋上から立ち去り1人っきりに。


何気なくフェンスに近づいて外を眺めてると、入れ替わりの時と比べて伸びた髪の毛が頬に張りついてきた。


「フゥ…告白断るのは、毎回ツライものがあるなぁ……」


自分の想いが届かないツラさがどんなものなのか、私だって知っている。
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