惑わしの5days・番外編集
「じ、じゃあな栞!!風邪引くなよ!!//////」


「ええっ!?ちょっと想兵!?」


行、行っちゃった……なんか超早足で立ち去ってるんですけど、あの人………


何も無い所でつまずいてるし、かなりの動揺っプリが窺える。


「あ、あんなに緊張するなら、しなきゃいいのに……」


――なんてウソだ。


“しなきゃいいのに”だなんて、少しも思ってない。事実私の唇は、まるで焼けているみたいに熱い。


ソッと唇に手をやると、さっきの想兵の唇の温かさと温もりがありありと蘇って来た。


「ヒャアアアア!!」


「栞、どうしたの?」
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