惑わしの5days・番外編集
グルンと顔だけ振り返って小早川を問い詰めようとすると、元気が“アホらし”って感じの表情でオレを追っ払う仕草をしている。


「話は後でその人から聞け。先生来ちまったから、今はとりあえず席に着いとけ」


その瞬間、確かにオレ達の担任の教師が教室に入って来る。


自由にお喋りしたり本を読んでいたクラスメイト達は、一斉にHRを受ける状態を整え始めた。


「……栞、1時間目サボるぞ」


オレが低く呟くと、栞の肩がピクッと揺れた。


「……うん……」


このリアクション…やっぱり栞じゃねぇか……


何がどうなってんだよ!
< 87 / 215 >

この作品をシェア

pagetop