惑わしの5days・番外編集
ジリジリと近づきながら言うと、栞のすっとんきょうな裏返った声が図書室内に響き渡る。


気のせいじゃなければ、段々栞の顔色が肌色から青色になっていっている。


いや、徐々に赤色になって来たな。


「あ、あの想兵、近いんだけど……///」


「そりゃあ栞抱きしめる為に近づいてますからね。近いでしょうよ」


「抱きしめ………!?キャッ!!」


爆弾発言に驚く栞をギュッと抱きしめると、フワッと甘い香りが鼻を掠めた。


「そ、想兵ダメだよ!離して!///」


腕の中で栞がパニックになって暴れているけど、離す気なんか無い。
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