マウンドのプリンス*青空の下、ふたりでずっと*
翌日。
足は何ともないからみんなが登校する時間に学校に行くと、周りのみんなは三角巾をしているわたしをチラチラみてきた。
怪我すると、それだけで有名人になっちゃうんだなと思いながら、教室に向かって廊下を歩いていると
「「茉優~!」」
と言いながら廊下で待ってくれてた同じ学年のみんなが走ってきてくれた。
「肩だよね?大丈夫?」
一番最初に聞いてきたのは同じクラスでもある三木優奈(みき ゆうな)。
部活もクラスも一緒だからすっごく仲がいいんだ。
「うん!でも痛かった~!」
あははと笑いながらそう言うと「当たり前だよ!そりゃ痛いよ!」と周りのみんなも笑っていた。