21歳の淡い夏
お風呂に入り部屋で雑誌を読んでると
「pppp〜♪pppp〜♪」
き、きた!
おそるおそる電話に出た。
「あ、初めまして。じゃないか。
高野雄星です」
少し高めの声で話しているようだった。
「あ、初めまして。
藤春由唯です…ははっ」
「え〜なに笑ってんの?
かわいい〜♪」
「いやいや、緊張してるんだよね!
いまなにしてるのー?」
「いまテレビみてるよ♪」
こんなやりとりを15分くらいしていたが
初対面の感想として
ちゃらい!!!
こーゆー人かあーと思っていたとき
「由唯ちゃん、今度の月曜日暇?」
突然のお誘いに動揺を隠しきれない。
「あ、うん。暇だよ!学校ないし!」
「そっかあ〜じゃあ会おうよ!
俺、3限まであるから18時にお台場集合!良い?」
「あ、うん。わかった〜!」
「じゃあ、またLINEするね♪」
と切られた電話。
月曜日かあ…ってあさってじゃん!
急に驚きが隠せない。
どんな服を着ようかな。どうしよう。
そればかりかんがえていた。