21歳の淡い夏
ある朝、萌が私に話かけてきた。
「ねえ、由唯
最近、高野くんとLINEしてる〜?」
紹介者的に気にしているようだ。
「毎日してるよ〜
なんか結構楽しいってか面白い人だった(笑)」
「えーそうなんだ意外!
今度一緒にどこか遊びに行けばいいじゃん」
萌はニヤニヤしながら私に聞いてくる。
「水輝にばれなきゃ大丈夫でしょ♪」
もう萌はとまらない。
授業のチャイムと共に先生が入ってきて
みんなが席に座った。
会うって言ってもな〜
そこまで好きってわけじゃないし。
教室の窓から見える大きな空を見つめながら考えていた。
私にも春がくるのかしら。。
嬉しいような、ちょっぴり不安なような
もやもやした気持ちが残った。