CLOVER
第1章 距離
恋心
大橋港先輩と初めて出逢ったのは、
今から1年前の、
私が中学校に入学してすぐの頃。
先輩は校門を入ったところで
挨拶運動をしていた。
「おはようございます」
私に向かって
元気よく挨拶をしてくれた
先輩のことが、好きになった。
その日から、偶然の出会いに
期待して、職員室に行ってみたり、
朝早くから学校に来て、
先輩が
学校に着くのを待ってみたり、
先輩に
挨拶運動以外でも会えないかと、
色々な方法を試してみた。
だが、いつも私と先輩は
すれ違いで会えなかった
(私がトイレに行っている間に、
先輩が教室に入っちゃったり)。
教室まで行っちゃえば
間違いなく会えるんだけど、
ただ
先輩を見たいという想いだけで
教室に行くというのは
無理がある。
コワい先輩だっている訳だし、睨まれたりするのは
嫌だし。
先輩が3年の教室から出てきて、
私たち2年の教室前の廊下を
歩いてくれればいいのに。
そうしたら私は
間違いなく
先輩に声をかけるのに。
ほら、私はまた授業も
ろくに聞かずに、どうにかして
先輩に会えないか
方法を考えている。
私は先輩のことで
頭がいっぱいなんだ。
先輩は、私の存在に
気付いているのかな…。
今から1年前の、
私が中学校に入学してすぐの頃。
先輩は校門を入ったところで
挨拶運動をしていた。
「おはようございます」
私に向かって
元気よく挨拶をしてくれた
先輩のことが、好きになった。
その日から、偶然の出会いに
期待して、職員室に行ってみたり、
朝早くから学校に来て、
先輩が
学校に着くのを待ってみたり、
先輩に
挨拶運動以外でも会えないかと、
色々な方法を試してみた。
だが、いつも私と先輩は
すれ違いで会えなかった
(私がトイレに行っている間に、
先輩が教室に入っちゃったり)。
教室まで行っちゃえば
間違いなく会えるんだけど、
ただ
先輩を見たいという想いだけで
教室に行くというのは
無理がある。
コワい先輩だっている訳だし、睨まれたりするのは
嫌だし。
先輩が3年の教室から出てきて、
私たち2年の教室前の廊下を
歩いてくれればいいのに。
そうしたら私は
間違いなく
先輩に声をかけるのに。
ほら、私はまた授業も
ろくに聞かずに、どうにかして
先輩に会えないか
方法を考えている。
私は先輩のことで
頭がいっぱいなんだ。
先輩は、私の存在に
気付いているのかな…。