CLOVER

彼女

「優奈うまくやれるかな〜??」


「どーだかね〜」


智と2人きりという事実に
顔を赤くして、
じっと智に話しかける
タイミングを待つ
優奈の姿を想像する私たち。


「カメラでも付けてきたらよかったかな〜☆」


ニヤニヤしながら言う葉月。


「ま、帰ってから聞こうよ♪」


「そだね★」


「にしても嫌な湿気だよね〜」


今の季節は6月。
じめじめした湿気に耐えながら、
スーパーに向かう。


しばらく歩くと、
スーパーが見えてきた。


スーパーの前には、
なにやら人だかりが出来ていた。


「きっと安売りでもやってんだよ」


葉月が人だかりを見ながら言った。


「だよね〜すごい人だもん」


服をパサパサさせながら言う私。


そんな事を言っている間に
スーパーに付いた。


ガラー…


「まず何から買う?」


真琴が入り口を入ったところに
あるカートとカゴをとり、
カゴをカートに乗せながら聞いた。


「うーん…まずメインディッシュから買おっか」


葉月が左手の人差し指を
唇にあてながら言った。
< 38 / 125 >

この作品をシェア

pagetop