CLOVER

葉月

バスが奈良に到着したのは
それから1時間後のこと。


着いてすぐに
先生からの指示でお昼ご飯になった。


場所は広々とした草原。


遠くのほうには2、3本
大木があり
その周りには何匹かの鹿が
気持ちよさそうに
草を食べている。



「にしても良かったねえ、優奈♪」


葉月が優奈をみて
にやにやしながら
地面にビニールシートを広げた。


「うん♪もぉ幸せ♪絶対モノにしてみせる!!!」


箸をしゃぶりながら優奈が言った。


そぉいえば最近
葉月の恋バナ聞かない…


なんかあったのかな?
最近は結構いろいろ
あったし…
(優奈の事とか智の事とか)。


「あっあたしちょっとトイレ行ってくるね」


真琴が立ち上がって
トイレに行くと言い出した。


「あっあたしも行く〜♪」


真琴に続いて優奈も立ちだした。


2人が豆粒ほど小さくなった位で、
私は葉月に聞いてみた。


「葉月、最近どうなの?先生と」
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