CLOVER
「優奈…これ残しとくの?」


「えっ」


優奈の顔が赤らんでゆく。
そして


「…うん///記念だしね」


そう言うと優奈は"へへっ"と
照れながら髪の毛をくしゃっとした。


「ふーん…。記念ねぇ…」


「ゆっ由香はやく行こっ」


にやにやと優奈を見つめる私の右腕を、
照れる顔を隠すように
ぐいっと引っ張る優奈。


その後私たちは約30分かけて、
博物館すべてを回った。


ピーーッ


集合の合図がかかる。


時刻は午後4時。


「いよいよ宿舎に移動だね♪」


葉月が私に向かって
にやにやしながら言った。
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