CLOVER
そこからは時間が過ぎるのが
とっても早かった。


宿舎に着いて、

温泉に入って、

夕食を食べて、

ミーティングをして…。


あっという間に夜の10時。
就寝の時刻になった。


見回りの先生が来て、
就寝の確認をして回る。


私たちは寝たふりをして
見回りの先生の説教を
なんなくクリアした。


禁止だったけどこっそり持ってきた
携帯電話がチカチカ光る。


メール。

祐希からだ。


from:祐希
―――――――――――
〈件名〉起きてるよな?
―――――――――――

どこに集合する?

―――――――――――


『みんなっどこに集合する?』


まだ寝たふりを続ける3人に、
小声で話しかける私。


ガバッ


みんな一気に布団を払いのける。
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