あまのじゃく


「高遠、小鳥遊」

高遠は祥真、小鳥遊はあたしの苗字。

名前を呼んだのは退屈な授業をしてくれていた40代ぐらいのハゲ…いや教師。


「「何ですか?」」


あたしと祥真の返事にこめかみに青筋を立てた教師は叫んだ……というか怒鳴った。


「授業受ける気ないなら出てけ!!!!」

そうしたいのはやまやまなんだけどねー、と祥真と顔を見合わせる。

「したら出席日数足りなくなるじゃないすか」


祥真の返答に教師が説教を始めたのは言うまでもない。



「お陰様で授業つぶれた」

「敬っとけ」

「説教の方がめんどう」

「お前は文句が多い」

「相変わらず息ピッタリだねー!!
天音と祥真くんは」



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