就活魔女がやってきた
「本当に魔女だっていうんなら、証拠を見せてくれる?」


本当に魔女なら、魔法が使えるはずだ。


「えー、信じてないのぉ? よし、じゃああたしの魔法を見せてあげるよ」


そう言うと、自称魔女、アカネは胸ポケットからボールペンを取り出した。


杖とかじゃないんだ……。


そのペン先をくるくる回し、スーツに向ける。


えいっ、というかけ声と同時に黒いスーツが赤に変わった。


「うわっ! 何で? 手品?」


「違いますぅ! 魔法ですよぉ!」


これは確かに魔法じゃないと出来ないかも。
< 5 / 30 >

この作品をシェア

pagetop