僕の幸せは、星をめぐるように。
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「阿部くんって、けんじ……宮沢賢治が好きなの?」
次の日である月曜日。
わたしは、教室の窓側、一番前の席に座っている阿部くんに話しかけてみた。
ちなみに、日本中、いや世界中にもコアなファンを持つ、その作家さんの名前を、
わたしたちはさぞ友達の1人かのように呼んでいる。
年配の方々は親しみを込めて「さん」や「先生」付けしていることが多いけど。
まあ、地元が一緒なので、いわゆるジモティーな関係ってことで。