僕の幸せは、星をめぐるように。
た、たたん、たたん、たん。
気がつくと手と足が同時に前に出て、上手く歩けなくなっていた。
やばいよやばいよ!
ドキドキが止まらないんですけど!
『別に味がなくても腹を満たせば生きてけるけど、おいしい味のもの食えればやっぱ嬉しいし止められなくなる』
心の中にある赤い実はちゅどーんと爆発したようで、何とも言えないような色々な味がわたしの中に広がっていく。
――物足りない。もっと欲しい。
だめだ、わたしは完全にこの味のとりこになっている。
恋ってきっと、こういうことなんだろう。