僕の幸せは、星をめぐるように。


ある日、図書準備室で一人で泣いてたのを見つけて、

来ないでって言われたけど、ほっとけなくて。


いろいろちゃんとやろうとしてるのに、何でできないんだろう。

私、先生なんか向いてない。

授業もろくにできないし、他の先生もみんな気持ち悪いしって。


確かに、先生、他のおじさん先生から迫られてるって噂も聞いたことあった。


その時は、びっくりして何もできなかったんだけど、

別の日に、仕事中に過呼吸起こして倒れたって噂聞いて。


でも、図書室でまた会ったときには全然普段どおりで。


授業と司書の両立は大変らしいけど、先生が教えてるクラスは国語の成績めちゃくちゃ良くなって、

図書室も新着本やジャンル配置とか充実してきたってことで、放課後に勉強とか読書をする生徒が増えてきたの。


先生すごいじゃん、仕事できるね、って言ったら、

生意気言うなどーてーのくせに、とか言って笑ってた。


そして、全然上手くいってないよ、って悲しい顔してた。


それを見たら、胸のあたりがもやもやしてきて。


とりあえず、涙が止まらないこととか、過呼吸のこととか、図書室のパソコンで調べて。

次は先生の力になってあげたいって思ってた。


一回だけ、先生と東京までライブを見に行ったことあった。


先生は学校以外では、ちょっと変わった年上の女の子って感じだった。

学校にいる時よりもはしゃいでて、可愛いなって思った。


おれ5つ上のねーちゃんいるから、ねーちゃんの友達とか、年上の女性と話すのに慣れてたのもあるし。

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