僕の幸せは、星をめぐるように。
それから、ユカチンとだべったり、時々男子軍団から話を振られたりしながら昼休みを楽しんでいると、
再び扉がガラリと開き、ナナミちゃんが顔を出した。
「トシミちゃん、いたいた! 今日の部活、市営(競技場)になったって!」
とポニーテールを揺らしながらわたしに大声で言った。
「了解ー! ありがとうー!」
とわたしが手を振ると、
「途中で餃子まん食ってからいくベー! んじゃまた放課後~」
と言って、ナナミちゃんは笑顔を見せてから教室に戻っていった。
「へ? あんた、もしかして……」
ユカチンは目を見開いて驚いていた。
「あは。陸上部入ることにした。マネージャーだけど」
わたしが舌を出しながらそう答えると、
「「まじで!?」」
と教室後方から、クニオと阿部くんの見事なハモり声が聞こえてきた。
ユカチン、クニオ、そして、阿部くん。
ゆっくり、リハビリしながらになるけど、
わたしは、
再び進んでいくことを選ぶよ。