僕の幸せは、星をめぐるように。
中学生の頃、わたしは校内でまあまあの有名人だった。
走り幅跳びで地区代表に選ばれ、県大会で入賞し、東北大会にまで出場した。
校舎の屋上から1階まで伸びる垂れ幕には、『祝・東北大会出場』の太字とともに、わたしの名前が刻まれていた。
全校集会では何度も壇上に上がり、大会でもらった賞状を、全校生徒の前で再び校長先生から手渡された。
「わたしが部を引っ張っていけるよう頑張るよ!」
弱小の陸上部で、たった一人、賞状やトロフィーが増えていったわたし。
わたしが頑張って賞を取ることで、
部のみんなも喜んでくれて、楽しく部活に打ちこんでくれると思っていた。
今思うと、いわゆる、なったきしている(調子に乗ってる)面倒くさいヤツ、だったのかもしれない。