僕の幸せは、星をめぐるように。


そしてあっという間に球技の部が終了。


ちなみにわたしたち1年2組卓球チームは、経験者の2人がシングルスで頑張ってくれたため、

ダブルスにいたる前に2-0で勝負が決まることが多く、するりと準優勝を勝ち取ってしまった。



そして、3日目の午後。

トラック競技の部が始まる。


「せーの!」

「いでぇ! おい、俺じゃなくて篭さ玉投げろって~!」


って感じで、わたしたちは楽しみながら競技に参加していた。



最後の競技は、クラス対抗リレー。


各学年6クラスあるこの高校。

この競技のみ学年内での対決となる。


乾燥した空気が広がる晴天。


玉入れや騎馬戦などで表面が荒れ、砂埃が舞うグラウンドに、

実行委員の男子たちがホースで水をまいている。


わたしたちのクラスは、1年生の中で唯一優勝が狙える位置にいた。

リレーで1位を取れば総合優勝が取れるかもしれないということで、クラスメイトの盛り上がりもピークに達していた。


わたしはクラスの陣地の後ろの方で、雑草をむしりながらユカチンとだべっていたけど、

「はーい全員しゃがんで~! ウェーブすっぺ! おおおおおお」

とリーダー女子にあおられ、わたしたちもタイミングを計って万歳だけしておいた。


「……トシミさ、あんま見たくなかったらどっかでサボろ?」

「ううん、大丈夫だ~」

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