僕の幸せは、星をめぐるように。


ってか、クニオはユカチンなんだ。

確かにこの2人っていいコンビだ。
(ユカチンの好みはマキシマムザホルモンの長髪の人らしいけど。)


わたしがそう考えていると、クニオはわたしをチラッと見て、得意げな顔になった。


「おめぇは阿部ちゃんだべな。あいつ、今日マジ格好良かったし」


「え……っ!」


今日の体育のこと、保健室でのことを思い出し、わたしは顔が熱くなってしまった。


倒れそうになったわたしを支えてくれた優しい声。


保健室で固く繋がれた手。


彼の体温と流れ込んできた感情。


わたしの中で阿部くんの存在がどんどん大きくなる。

知りたいことがもっとある。




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