僕の幸せは、星をめぐるように。
広い臨海公園の中に、大中小のステージが離れて設置されている。
チケットをリストバンドに換え、エリア内を進む。
緑がいっぱいで癒されるし、物販ブースや飲食ブースなど、ステージ以外にも色々なコーナーがある。
楽しそう~!
まずは、シートゾーンに大きなレジャーシートを敷いてわたしたちの本拠地を作った。
開演時間が近づくとともに、色とりどりの人やシートで芝生がどんどん埋まっていく。
「すっげ人いんね!」
「しゃー見にいくべ!」
3日間にわたり開催されるこのロックフェス。
一番人気である今日――2日目がスタートした。
わたしとユカチンはまず2人で女性テクノユニットのライブを見に行った。
クニオは崇拝するシブ兄様を。
阿部くんは若手のギターロックバンドを見に行ったようだ。
「さっきの曲、わたし踊り覚えちゃった~」
「あはは! トシミそれまじ下手すぎだし! こうだべ?」
「いんや、ユカチンこそそれ何か違くね?」
2人でゲラゲラ笑いながら、飲食エリアに向かった。
フェス飯っぽいものを買おう、ということでグリーンカレーとジャンボタンドリーチキンを購入。
そして、本拠地のレジャーシートに戻った。
まだ阿部くんとクニオは戻ってきていない。
ちょうどここは一番大きいステージのエリア後方に位置しているため、今演奏中のアーティストの曲が風に乗って聞こえてくる。
シートの上で爆睡している人、
宴会を始めている人、
子どもと追いかけっこしている人などなど。
ライブはもちろん迫力があって面白いし、
開放的なこの場所で、みんながそれぞれに楽しんでいる感じにも、テンションが上がっていた。