それでも愛してる
希美side
慶介と映画を見に行くことになった。この時は本当に幸せだった。この先、何年後に何が起きるかなんて、誰も予想してなかった。
「映画館来たの久しぶりだー」
『そうなの?てか、慶介って元カノとかいるの?』居たら、嫌だなー
「いや、いねーけど、もしかして、気になったの?」
『うん。もし居たら嫌だなーって』
「うわー、嫉妬じゃん!超ー嬉しい」
『いやいや、普通は、気になるでしょ?』
「確かになー。希美は居たの?元彼」
ちょっとだけ意地悪してやろー
『うん。居たよー』
「えぇ?ど、どんなやつ?カッコイイ?もしかして、キスとかしたの?」
めっちゃ焦ってんじゃん(笑)
『嘘だよ。いないよ、慶介が初彼だよ』
「なんだよ〜!超ー焦ったのに!」
今度は拗ねてるし(笑)
『ゴメンね?けど、初彼は慶介だよ?』
そう言ったら
「まぁ、俺が希美の初彼なんだったらいいよ。許す!てか、俺の初カノも希美だしな!」
慶介って付き合った事ないんだ。
初耳ー。てか、超ー意外なんですけど