センセイって。
…よし。諦めた。
この際入学式の出席を諦めて、この木の下で休んでいよう。

入学式なんて大体お偉いさんの祝辞ばっかだろうし…まぁ1人くらい出なくても大丈夫っしょ。

そう思って木の下まで足を引きずり、大きな幹の下にもたれ掛かる。

こうなればせっかく結んで来た髪も煩わしいので、ゴムをとって髪を解いた。

まだちらほら雪が残る外は、地面はひんやりしているけれどお日様が暖かい。

あー、眠くなってきた…
心地よいお日様に照らされて襲ってきた睡魔に抗うことは無く、私は目を閉じた。
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