センセイって。
 ̄ ̄ ̄「おーい、起きて。」
ユサユサユサ。
誰かに身体を揺すられている。
パチ…と目を開けると、少し雲に隠れてしまったお日様と男の子の顔。
「おー、やっと起きた。えっと…君は矢崎 星ちゃんで良いかな?」
この男の子は私のことを知っているみたいだった。
「…?はい、矢崎星ですけど…」
…細い、この人!
身長もそんなに高くないし。同じ新入生かな?
も、もしかしてなかなか来ない私を探しに来たんだろうか…
そうだとしたらわざわざ申しわけないし、その上この醜態を見られてたことが恥ずかしい。
「君ねー、なかなか集合場所に来ないと思ったらこんなところで何やってんの!」
「い、いやー、アハハ。」
言えない…迷った挙句木の根っこにコケて足をやらかして行く気無くしたとか…
「ほら、こっちだから。行くよ。」
その男の子は私の手を引いて歩き出す。
「イタッ、イタタタ!ま、待って…」
ちょっと経てば治るかと思っていた足だけど、想像以上にやらかしたらしい。
体重をかけるとズキズキと痛み出す。
とてもじゃないけどこれじゃ歩けそうにない。
「…足を怪我してるの?」
男の子は私の顔をのぞき込んで問う。
「…はい…さっき木の根っこにコケて」
「あー、そういうことか。」
そう言うと男の子は少し困ったような顔をしてから、何かを決意したような顔に変わる。
ーグイッ
「ちゃんと捕まっててね!」
「ぅわっちょっと、何やって…」
気づいた時にはもう地に足は着いていない。
いわゆる「お姫様抱っこ」ってやつ。
ちょ、男の人にお姫様抱っことか初めてなんですけど…!
「お、おろして!」
「だって歩くの辛いんでしょう?」
「それはそうだけど!私コケたから汚いし!あなたも新入生でしょう?制服が汚れちゃう!」
そこまで言うと急に足がピタッと止まった。
ユサユサユサ。
誰かに身体を揺すられている。
パチ…と目を開けると、少し雲に隠れてしまったお日様と男の子の顔。
「おー、やっと起きた。えっと…君は矢崎 星ちゃんで良いかな?」
この男の子は私のことを知っているみたいだった。
「…?はい、矢崎星ですけど…」
…細い、この人!
身長もそんなに高くないし。同じ新入生かな?
も、もしかしてなかなか来ない私を探しに来たんだろうか…
そうだとしたらわざわざ申しわけないし、その上この醜態を見られてたことが恥ずかしい。
「君ねー、なかなか集合場所に来ないと思ったらこんなところで何やってんの!」
「い、いやー、アハハ。」
言えない…迷った挙句木の根っこにコケて足をやらかして行く気無くしたとか…
「ほら、こっちだから。行くよ。」
その男の子は私の手を引いて歩き出す。
「イタッ、イタタタ!ま、待って…」
ちょっと経てば治るかと思っていた足だけど、想像以上にやらかしたらしい。
体重をかけるとズキズキと痛み出す。
とてもじゃないけどこれじゃ歩けそうにない。
「…足を怪我してるの?」
男の子は私の顔をのぞき込んで問う。
「…はい…さっき木の根っこにコケて」
「あー、そういうことか。」
そう言うと男の子は少し困ったような顔をしてから、何かを決意したような顔に変わる。
ーグイッ
「ちゃんと捕まっててね!」
「ぅわっちょっと、何やって…」
気づいた時にはもう地に足は着いていない。
いわゆる「お姫様抱っこ」ってやつ。
ちょ、男の人にお姫様抱っことか初めてなんですけど…!
「お、おろして!」
「だって歩くの辛いんでしょう?」
「それはそうだけど!私コケたから汚いし!あなたも新入生でしょう?制服が汚れちゃう!」
そこまで言うと急に足がピタッと止まった。