君と願ったたった一つのもの
え…。

なんで、知ってるの⁇

佐野先輩は知らないって、お母さんが言ってたはず…。

なのになんで⁇

「黙らなくてもいいよ。その話、本当みたいだから」
「…いつ…知ったんですか…」
「つい最近だよ。美来ちゃん家にお邪魔した時」
「え⁇」

あの時に、知ったの⁇

「ここじゃあれだし、場所変えようか」
「あ、はい…」
「この後、暇⁇」
「暇です」
「じゃあ、せっかくだしご飯食べに行こうか。そこで話をしよう」
「はい‼︎」

ホームルームなんか忘れて

ただただ、佐野先輩の近くにいられると言うことだけが嬉しかった。
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