私の家に住む猫



やめてやめてやめてやめて。
 
 

触らないで…。
 


怖いよ…。
 
 



『久しぶりに声、聞いたよ…。』
 
 
 


そう言って、恋歌の首に顔をうずめた。
 
 
 


恋『嫌だ嫌だ嫌だーッ!やめてッ!』
 
 
 
『うるせぇンだよッ!!!』
 
 
 


――――バキッ…
 
 
 


恋『――――ッ…。』
 
 
 
 
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
 
 
 

気持ち悪い…。
 
 
 

何度も殴られたって…。



それだけは絶対に嫌だ。





『暴れンじゃねぇよッ!!!このッ…――――』
 
 
 
 
 
手を振り上げられた瞬間、
 


強く瞼を閉じた

 



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