私の家に住む猫
空夜は恋歌に見向きもせずに優をつまみあげ、玄関へと向かっていった。
恋『クゥ…??何処に行くの…??』
クゥの後をつけ、玄関に向かって行くと、
優をつまみあげたまま、クゥが立ち止まっていた。
恋『ク―…Σ!!!!』
神様…!?!?!?
玄関先には、雲にのった神様がいた。
いつも笑ってる神様には、信じられない程、怖い顔で…。
クゥは無表情のまま、優を神様へ差し出した。
『―ッ…にすんだこの野郎ッ!!!』
優はクゥに何度も何度も殴りかかっていたが、
クゥは顔色一つ変えずにかわしていた。
神『どうしたい…??空夜…。』
何も言わなかった神様が突然話した言葉だった。
神『ふむ…。たしかにな…。では…その男を預かろう…。』
神様はクゥの言葉を聞いたのか、優を杖でつまみあげた。
『何すんだこのジジィッ!!!放しやがれッ!!!』
神様は何も言わずに、片手をあげた。