私の家に住む猫



玄関に出ないと、翌日まで玄関先に居る…。
 
 
 
ストーカーのように。
 
 
 
開ける度に殴られる。



普段見えない所にはもちろん、
 


見える所にも容赦なく痣をつけていく。
 
 
 
身体だけは守ってきた。
 
 
 
学校にも行かず、
 バイト三昧の毎日。

 



バイト帰りに、同じ学校の生徒達が、噂をしていた。
 
 
 

私と優の…噂。
 
 
 

学校でも、



 噂は広まっているようだった。
 
 
 


何処にも居場所はなかった。
 
 


あるとしたら、バイト先と自宅。
 
 


楽しい時間なんて…無いに等しい。
 
 


私は、"黒"だけの世界に居るような感じだった。
 
 
 
 
 
―――――
――――――――
―――――――――――
 
 
 
 
恋『これが私の過去。』
 
 



まだ話したい事はたくさんあった。
 
 

でも今はこれで精一杯。
 
 
 

< 57 / 101 >

この作品をシェア

pagetop