私の家に住む猫



恋『引いた??』
 
 
 


不安な訳じゃないけれど、
 


聞いてみたくなったんだ。
 
 

私の過去を聞いて、
 


どう思ったのか。
 
 
 


フルフル。
 
 
 


クゥは"呪い"のせいで喋れない。
 


ただ、首を振るだけ。
 
 
 


恋『正直に言っても良いよ??』
 
 



"可哀相"とか"大丈夫だよ"とか
 
 

同情の言葉なんて欲しくない。
 
 
 


フルフル。
 
 
 


それでもクゥは首を横に振る。
 
 
 


《空夜なら大丈夫じゃ。》
 
 
 


神様の言葉…。
 
 

これは、本当だったって…事かな…??
 
 

不思議と身体の重みが、
 
 

少しだけ。
 


ほんの少しだけ取れた気がした。
 
 


 
 
 
 
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