そこにいる
「どっちかって言うと、『興味』?!・・かな・・」


興味だけでアレだけの行動が出来るのも、スゴイと思った。


「いずれにしても、・・スゴイっす・・・」


先輩はしばらく黙ったが、また話しかけてきた。


「気にならないの?」


「何がですか?」


「なぜ僕が、3名が一緒だった事を知っているのか。」


「気になります!!」


もちろん、もちろん、鉄板気になる!!


「昨日の午前0時、僕のところにメールが届いたんだ。」


「・・・・・・」


僕は背中の辺りがブルッと寒くなった。

今、一番触れてはならない話題・・・

黙り込む僕を尻目に、先輩は話し続けた。


「差出人はN。件名に『大丈夫?』なんて書いてあった。」


僕の胃袋が、見えないガラスか何かで、一つ一つ突き刺されていくような鋭い痛みを感じていた。


『これ以上聞くのって・・・アウト・・?・・・セーフ・・?』


僕の頭の中では、今や信号機の赤と青が交互に入れ替わって、パカパカと点滅していた。


「あのっっ・・・」


「僕は基本的に、差出人不明のメールは受信しない事にしてるから、それ以上は内容は知らないけど。」


それ、本当?!

小坂先輩も信用出来なくなってきた。


「はぁ・・・・」


僕は、返事とも相づちともつかない言葉を、それとなく発するしか反応する方法が無かった。



「でも、昨日の事件の後、僕は妙な現場を目撃したんだ。」


「妙な現場・・・?」


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