そこにいる


「あの・・実は・・その菜都の事なんですけど・・・

例の事件と絡んでいて・・かなりヤバイんですよね。

恐らくタイムリミットは今夜です。

・・もう、首筋に『偽』の文字が浮かんでいたんで・・・」


僕の口からソレを聞くと、小坂先輩は神妙な顔で身体を乗り出した。



「で、僕に何を聞きたいわけ?」



僕は言葉を選んで話した。



< 54 / 88 >

この作品をシェア

pagetop