そこにいる
「まぁ、そういう事だね。
ただし、ここで厄介なのは『善と悪』に対して『正か負』かという事が絡んでくる。
たとえ相手が心地良いと感じても、それが法的に違反していれば、それは『悪』となる。
コレには善の思いに対して『負』が絡んでいる。
相手がどんなに心地悪く感じても、それがその人の為だという思いが強ければ『善』だ。
ここには『正』が絡む。
常に善悪は、一方向だけでは無いということだ。
これが世の中の倫理ってヤツさ。」
僕の頭は、パンパンに膨れ上がったポップコーンが破裂しそうな位、今までにナイほどの思考力を使いまくっていた。
「・・・で、まとめてもらえると・・助かります・・」
僕の脳みそは明らかに今、リング上で白タオルを投げた状態だった。
「要は、『善』を行える人間は『悪』を知っているってことさ。」
「・・・・?!」
「人は無意識の中で、『善』と『悪』を対比させて、それが良いことか悪いことかを判断しているんだ。
良いことをするためには、何が悪い事であるかを知ってなきゃならない。
悪い事を基本にして、人は何が良い事かを常に思考するんだ。」
「・・・て事は、誰の中にも『悪』が存在する・・ってコト・・ですか?」
「そうだよ。
キミの話しによれば、例の犯人は『悪人』と言っていたんだよね。
決して『犯罪者』とは言っていないよね。」
「善人の顔と悪人の顔は、誰の中にも存在する。
その対比がなければ、人は全うな社会生活というのをおくれないからね。
ただ、善と悪、どちらを軸に生きていくか・・・人は常にそのどちらかを自分の中で選びながら生きているのさ。」
ただし、ここで厄介なのは『善と悪』に対して『正か負』かという事が絡んでくる。
たとえ相手が心地良いと感じても、それが法的に違反していれば、それは『悪』となる。
コレには善の思いに対して『負』が絡んでいる。
相手がどんなに心地悪く感じても、それがその人の為だという思いが強ければ『善』だ。
ここには『正』が絡む。
常に善悪は、一方向だけでは無いということだ。
これが世の中の倫理ってヤツさ。」
僕の頭は、パンパンに膨れ上がったポップコーンが破裂しそうな位、今までにナイほどの思考力を使いまくっていた。
「・・・で、まとめてもらえると・・助かります・・」
僕の脳みそは明らかに今、リング上で白タオルを投げた状態だった。
「要は、『善』を行える人間は『悪』を知っているってことさ。」
「・・・・?!」
「人は無意識の中で、『善』と『悪』を対比させて、それが良いことか悪いことかを判断しているんだ。
良いことをするためには、何が悪い事であるかを知ってなきゃならない。
悪い事を基本にして、人は何が良い事かを常に思考するんだ。」
「・・・て事は、誰の中にも『悪』が存在する・・ってコト・・ですか?」
「そうだよ。
キミの話しによれば、例の犯人は『悪人』と言っていたんだよね。
決して『犯罪者』とは言っていないよね。」
「善人の顔と悪人の顔は、誰の中にも存在する。
その対比がなければ、人は全うな社会生活というのをおくれないからね。
ただ、善と悪、どちらを軸に生きていくか・・・人は常にそのどちらかを自分の中で選びながら生きているのさ。」