そこにいる

告白

菜都の中学生活の中で、最も素晴らしい時間は放課後に毎日やってきた。


放課後図書室に行けば小坂がいる。


そんな菜都にとって、夏休みは小坂に会えない地獄の日々だった。


菜都はやっとの思いで夏休みを乗り切り、2学期の始業式を終えたあと真っ先に図書室へ向かった。


するとそこには、小坂とあと2人の図書部員が3人で固まって話しをしていた。


小坂は図書室に菜都の姿を見つけると、菜都をジッと見た。


その小坂の視線につられ、他の2人の図書部員も振り返って菜都を見た。


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