初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
「あの…今週はどの日でも大丈夫です」


今週も、と言うのはさすがにやめた。
寂しいやつとか思われたくないもん!


『そうか…じゃあ金曜日はどうだ?その日だったら、接待も無いし19時には会えると思う』

「あ、はい…」

『…何故急に会おうだなんて言い出したんだとか思ってるか?』

「いえ、そんなことは…!」


ものすごく思いました。
だって!
気付いたら誘われていて、会うことになってるし!

世の男女はこんな感じなのかな…。


『ちゃんと会って話したのはあの時だけだしな。色々話しておきたいこともある』

「あ、なるほど…」


確かにちゃんと話したのってお見合いの時だけだったもんね。
しかもお見合いの時って…。

頭の中では、江崎課長の「好きだからだ」という言葉がリピートされる。

あれしか記憶に残ってないんだよね…。


『千夏?』

「あ、はい!」


意識が何処かへいっていたようだ。


『詳しいことはまた連絡する』

「お願いします…」

『あぁ。じゃあおやすみ』

「おやすみなさい…」
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