初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
…て、あれ?


「あの?」


せっかく言ったのに、江崎課長からの返事は何もない。

江崎課長はというと、私から目線を外して口元に手を当てている。

江崎課長困ってる?
もしかして…変なやつとか思われた?

時間が過ぎるのに比例して、不安な気持ちが大きくなる。


「あ、あの!今のは嘘です!えっと、本当はですねー」

「千夏」


不安な気持ちに我慢出来なくなった私は、さっき言ったことは冗談だということにしようと思った。

しかし言いかけたところで、江崎課長に呼ばれて止められてしまった。


「君は俺に仕事をさせないつもりか?」

「へ?あ、ごめんなさい!変なこと言いましたよね…」

「そうではない」


謝った時に下げた頭を上げると、今度は目線を私に合わせた江崎課長がいた。

しかも優しい微笑み付きで。

その微笑みに私の顔は一気に熱くなった。


「君の言葉ににやけて仕事が出来なくなる」
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