初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
そんな感じで、雑務を進めお茶でも飲もうという時に、


「小西さんおはよう」


と、総務の北野課長が現れる。


「おはようございます」

「小西さん、新しい観葉植物買ってきたよ。最近の100均は凄いよね、こんな種類もあるんだよ」

「あ、ありがとうございます!この種類初めて見ますね」


「つい気になって買ってしまったよ」と言いながら、北野課長は観葉植物コーナーに置き自席へ向かった。


北野課長は40代後半で、皆のお父さん的存在。
なんともいえない包容力があると思う。

その北野課長はいつも私の後に来て、買って来た観葉植物を披露したり、時々茶菓子をくれる。

そんな北野課長と雑談していると、皆が出勤してくるのだ。


「突然聞いてごめんね」

「?何ですか?」

「小西さん、好きな人でも出来たの?」


…え?何ですって?
今北野課長何と?


「いや、最近なんというかキラキラしてるように見えるから…違ったらごめんね」

「いえ、あの…」


全く違っていない。
北野課長、大当たりです。
キラキラしているかどうかは置いておくが。
< 54 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop