初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
…て、原さんのことは今は関係ないわ。

千夏よ千夏!
飲み会はまだまだ盛り上がるだろうし、もちろん終わらないだろう。

途中で抜け出す?
このまま放置はさすがに危ない。
しかも酔った営業部員なんかに絡まれたら…何とかして避けたい。


「あれ?」


周りを見ればいつの間にか原さんがいなくなっていた。
お手洗いにでも行ったのだろうか。

あの人ふらっと来たと思えばもう既にいないことあるよねー…。

…じゃなくて千夏よ!
原さんのことは考えても意味ないのよ!

そんなことを考えていた中、こちらの席にはいないはずの人の声が聞こえた。


「おい」

「あ、はい…って課長⁉︎」


後ろにいたのは、賑やかな席の方にいたはずの江崎課長だった。

何でいらっしゃるの!
というか、後ろに立たないでー!
なんか怖いから‼︎


「な、何ですか…」


江崎課長の顔は普通なのに、私からすると恐ろしいの一言だ。

千夏は江崎課長は優しいとか微笑むとか言っていたけど…信じられない。

目線を合わせるのも気が引けて体を前に戻した。
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